家具工場のショールームを見てきました(その1)

産業観光受入施設のうち自社ショールームを設けているベストリビング株式会社のショールームを紹介します。

 

ベストリビング株式会社 クリエイティブベースFAB

ベストリビング株式会社の創立は、1980年(昭和55年)、市内の家具メーカーの中では比較的新しい会社です。

クリエイティブベースFAB(通称“FAB”)は、市内有田のウッドコンビナートにある本社工場とは道路を隔てた敷地にあり、建物の広さは300坪。ショールーム、コワーキングスペース(コミュニティカフェ)、マテリアルマーケット、ショップの4つのエリアで構成されています。

 

案内は、中村広樹社長が対応してくれました。

「このFABは先月2月1日にオープンしたばかりです。この建物は以前、工場で試作したソファーなど150点余りの置き場でした。昨今、家具業界もネット中心の購買環境が進む中にあって、国産家具の良さを買い手にしっかり伝えたい、写真では伝わらない製品の触り心地を体感してその価値を伝えたい、また工場見学で製造工程を見学した後、すぐ製品を見れて触れる場所にしたいなど、モノ創り集団の想いを買い手の方に伝えるため改装しました。名称のFABは、製造(=Fabrication)、素晴らしい(=Fabulous)の英単語の頭3文字からとり、自社製品だけでなく各地の家具製品、さらに市内の工芸品なども揃えており、このFABが家具だけでなくモノ創りの“ハブ”の役割を果たしていきたいという思いです。コワーキングスペースはコミュニティカフェも兼用で有料貸出になりますが、フリーWi-fi、フリータイム、フリードリンク付きです。」

 

中村社長におすすめの逸品を尋ねました

「これです。」と案内されたのは、コワーキングスペースの小上がりに置かれたソファー“SU-SOFA”でした。柿色の革張りでその姿は重厚感があり、ソファーがどうぞ座ってくださいと語りかけくるようです。「ソファーづくりは、人間工学に基づいて硬さとか背もたれの角度を決めているのですか?」と尋ねると、「座り心地が良いということは、違和感がないということです。そのために当社では、何度も試作を重ねることと、長年の経験から得た職人の勘を大事にしながら製品づくりに取り組んでいます。」

 photo_Ikunori  Yamamoto

 

 

ショールーム1

 

ショールーム2

 

ソファー生地が買えるマテリアルマーケット
小鹿田焼、日田下駄などが並ぶショップ
コーヒーメーカーなどが並ぶキッチン
50人収容のコワーキングスペース兼コミュニティカフェ
コワーキングスペースの奥には小上がりが設けられライブステージにもなります。
小上がり

 

おすすめの逸品 SU-SOFA

お問い合せ・利用申し込み先 

ベストリビング株式会社クリエイティブベースFAB

  電話0973-24-2595   HP http://www.belfana.com

 

今回、紙面には掲載しませんでしたが中村社長からFABでの今後様々な仕掛けの計画を伺い、家具はもちろん日田のモノづくりを市民の方々に知っていただきたいという熱い思いが伝わってきました。

ショールームは工場とモノと人をつなぐ場所であり、モノづくりに携わる方々の想いを「伝えたい」場所であることを強く感じました。